ホソカワミクロン 心筋梗塞防ぐ薬剤溶出ステント開発、ナノテク応用
公開日時 2006/11/13 23:00
ホソカワミクロンは11月13日、九州大学大学院医学研究院と共同で、ナノ技術
を活用した薬剤溶出ステントの開発に世界で初めて成功したと発表した。従来
の薬剤溶出ステントで困難だった水溶性薬剤や遺伝子を包むことが可能なこと
から、血管の再狭窄を防止し、心筋梗塞の再発防止もできるという。年内に臨
床試験を開始。2010~15年に実用化をめざす。
この技術は「200ナノメーター」という極めて小さな粒子(生体適合性高分子P
LGA粒子)で包んだ炎症制御遺伝子や免疫抑制剤を塗ったステントを、心筋梗
塞となった血管に運んで再び塞がらないように治療する。ホソカワミクロンと
九大は実用化に向けて国内製薬企業との連携を視野に入れている。
【学会速報】