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細胞分裂阻害剤「PHA-739358」 フェーズ1で有用性示す

公開日時 2006/11/13 23:00

【チェコ・プラハ=小沼紀子】細胞分裂阻害剤「PHA-739358」の進行性固形が
ん患者に対するフェーズ1試験で、有用な結果を示したことが明らかになった。
オランダErasmus大学メディカルセンターのM.De Jonge氏らが発表したもの。

オーロラBキナーゼ(リン酸化酵素)は細胞内のたんぱく質をリン酸化して、
それらの機能を調節する働きがあり、細胞分裂の際に重要な役割を果たす。異
常を起こすと正常な細胞分裂が不可能となる。PHA-739358はヒストンH3たんぱ
く質のリン酸化酵素であるオーロラBキナーゼを阻害することで細胞分裂が停
止するとされ、がん細胞の増殖を食い止める化合物として近年注目を集めてい
る。

フェーズ1では進行性固形がん患者36例(大腸がん9例、膵臓がん3例、肉腫
5例、卵巣がん2例、腎臓がん2例、前立腺がん2例、胆管がん2例、食道が
ん3例、その他8例)が登録され、7パターンの異なる用量で投与が行われた。

2例の患者で400mg/m2で忍容性を示さなかったため、330mg/m2が推奨用量と
された。同剤は6時間をかけて静脈内投与され、4週間おきに1、8、15日目
に投与が行われた。

臨床効果を見ると、PHA-739358を投与された7例が腫瘍が安定状態(SD)に至
った。このうち4例が7ヵ月またはそれ以上の期間、安定状態が継続した。副
作用は1例の過度の高血圧症を含む、吐き気、食欲不振、下痢、白血球の一時
的な不足などからなる比較的軽度なものがほとんどだった。

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