エーザイ アリセプト、米国で高度アルツハイマー病の適応拡大取得
公開日時 2006/10/16 23:00
エーザイは10月14日、FDAからアリセプトの高度アルツハイマー型痴呆(認知
症)の適応拡大の承認を取得したと発表した。これにより従来の軽度から中等
度に加え、高度まで全患者に投与できる初の治療薬になった。これまで米国で
高度の適応を持つのは米フォレストのナメンダ(中等度から高度)だけだった。
米国市場では、アリセプトのシェアがトップで約半分、ナメンダが2位。この
ほかヤンセンのレミニール(軽度から中等度)、ノバルティスのエクセロン
(同)がある。今後、米国の全患者数450万人の約2割(90万人)を占める高
度の患者もアリセプトを使用できる。
エーザイはアリセプトの06年度通期予想を2260億円(連結・全世界)としてい
たが、「現在10月31日の中間決算発表に向け作業中で、通期予想はコメントで
きない」としている。日本と欧州でも高度の適応を申請中。