新型インフルエンザ問題 国内ワクチンメーカーがフェーズ2/3開始
公開日時 2006/10/17 23:00
国内ワクチンメーカーが開発中の新型インフルエンザワクチンが、フェーズ1
で忍容性に大きな問題がなく、予防効果も期待できたため、
9月からフェーズ2/3に進んだことがわかった。北里研究所、デンカ生研、
阪大微生物病研究会、化学及血清療法研究所が10月17日、フェーズ1結果(3
社は7月末までにほぼ終了、1社は継続中)の概要を発表したもの。07年の申
請が予定されている。
フェーズ1では、有効性(ウイルスに対する感染防御能を反映する中和抗体価
を指標)について「海外で開発中の同類のワクチンと比べて投与量あたりでは
世界トップクラスであることが確認された」という。
安全性については「副反応の大部分が注射部位に発現する局所反応で、忍容性
には大きな問題はなかった」としている。また、因果関係が否定できない重篤
な有害事象として、1例の突発性難聴が報告されているという。