薬食審・第一部会 COX-2阻害剤やペガシスのリバビリン併用療法が通過
公開日時 2006/10/19 23:00
厚生労働省の薬事食品衛生審議会・医薬品第一部会は10月18日、ファイザーと
アステラス製薬が共同開発したCOX-2阻害剤「セレコックス錠」(一般名:セ
レコキシブ、新有効成分)の承認を了承した。12月に開催する薬事分科会を経
て、来年初頭に正式承認される見通し。
セレコックスの適応症は「関節リウマチ・変形性関節症の消炎鎮痛」。審査管
理課によると、既存薬と比べて有効性や安全性は同程度だったという。同剤は
04年に米国で浮上した心血管系副作用問題の影響を受け、国内承認を危惧する
見方もあった。
また、優先審査品目の中外製薬のC型慢性肝炎治療薬「コペガス錠」(リバビ
リン)と「ペガシス皮下注」の併用療法の承認を了承した。先行するシェリン
グ・プラウのC型慢性肝炎治療薬ペグイントロンとレベトール(リバビリン)
の併用との戦いが注目される。
このほか、第一製薬の鎮痙剤「ギャバロン髄注」は「小児用量の追加」が認め
られたほか、サノフィ・アベンティスの不整脈治療薬「アンカロン注」は生命
が危険視される重症患者を対象とする注射剤が承認された。