公取委 メーカーと医療機関の直接取引拡大に前向き、共同購入に弾み
公開日時 2006/11/15 23:00
厚生労働省の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」は11月15日、公正取
引委員会が今年9月にまとめた「医療用医薬品の流通実態に関する調査報告書」
をもとに、公取委担当者と業界関係者が意見交換を行った。公取委は、医薬品
の共同購入を広めるにはメーカーと医療機関の直接取引の拡大を推奨する姿勢
を示した。
報告書は、医療費削減につながる共同購入に言及し、「高いコスト意識のもと
で医薬品が購入されることが競争政策上望ましい」との見解を示した。公取委
は「医療機関には仕切価格制度で卸の利幅が少なく、価格競争を期待できない
との意見が多い。何らかの改善策が必要」と、直接取引の拡大が医療機関に共
同購入を広める契機になるとの見方を示した。