大洋薬品 がん領域に注力、製造施設が来年2月に稼働
公開日時 2006/11/21 23:00
大洋薬品工業は抗がん剤の後発品の開発・販売、製造受託事業に進出する。新
谷重樹社長が11月21日の07年3月期中間決算会見で明らかにしたもの。注射剤
の製造供給に着手する方針で、経口剤の製造施設も立ち上げる計画だ。追補は
09年6月を予定。
抗がん剤(注射)の製造施設は07年2月の稼働に向けて立ち上げ作業に入って
いるという。建設費に10億円を投資する。また、販売に向けて将来的に専門MR
を100人育成する方針で、CSO(契約MR)の活用は視野に入れていないという。
参入の理由として「抗がん剤による高額医療費負担を抑えるため、ジェネリッ
クのニーズは高まると考えた」としている。高生理活性物質を取り扱う設備と
なることから、専用ゾーン化し、ケミカルハザード対策を実施していく。抗が
ん剤のほか、点眼剤事業にも参入する方針だ。