ワイス 慢性疼痛治療薬創出で九大と共同研究
公開日時 2006/11/29 23:00
ワイスは11月28日、九州大学と共同で記者会見を開き、神経系疾患領域で新薬
の共同研究をスタートさせたと発表した。九大薬学研究院の井上和秀教授がP2
X4受容体と神経因性疼痛発症メカニズムとの関係を突き止めた。同社は、3年
計画で15万ドルの研究資金を拠出し、慢性疼痛をはじめ、糖尿病性神経障害や
線維筋痛症を対象にP2X4受容体をブロックする薬剤の創出を目指す。開発は同
社が独占的に進める。
米ワイス創薬研究開発オペレーション&ポートフォリオ・マネジメント担当副
社長のソレン・アンダーソン氏は会見で「日本は戦略上重要な位置を占めてお
り、今後もパートナーシップを組んでいく」と強調した。
同社はアルツハイマー病に関する10件の研究開発プログラムを進めるなど、中
枢神経系に注力。日本国内でも昨年海外売上高が35億ドルに達したSNRIエフェ
クサーの徐放剤を近く承認申請予定。