ファイザー 新営業組織スタート、領域別5グループ体制
公開日時 2006/12/06 23:00
ファイザー日本法人は12月6日の記者懇親会で、12月1日付で営業組織を変更
し、病院/開業医担当の区分を廃止し、シンプルな領域別にしたことを明らか
にした。循環器、オンコロジー、中枢神経系・筋骨格系、感染症・呼吸器・泌
尿器・内分泌、眼科―の5グループ体制。
MR数は3000人体制を維持する。武田幸男取締役医薬営業担当は組織変更のメリ
ットとして製品メッセージの統一、病診連携への対応強化、MRの連携強化をあ
げた。
岩崎博充社長は、米本社によるトルセトラピブ(高脂血症)の開発中止発表
(日本ではフェーズ3準備段階だった)を受け「大変大きな試練」とコメント。
日本法人による挽回策として、営業の生産性改善、今年発売した5つの新薬の
売上最大化をあげた。また、07年~08年にはセレコキシブ(関節リウマチ)、
ソマバート(先端巨大症)、エプレレノン(高血圧症)が発売可能と述べた。
このほか、バレニクリン(禁煙治療)、スーテント(抗がん剤)も08年ごろ発
売できる見通しを示した。
米本社は11月28日に米国の営業人員を約20%(2200人)削減すると発表。日本
法人を含むグループ企業に対するメッセージは来年1月下旬ごろ示される見通
し。武田取締役は「生産性を改善するために、売上を伸ばすことが最大の課題。
それを期待して組織を変えた。MRの削減は考えていない」と話した。一方、ア
ステラス製薬とのリピトール(高脂血症)の契約期間確認訴訟については「営
業に関しては、両社の関係に全く影響はない」とした。