厚労省・医薬品第一部会 GSKのアドエア、キリンのネスプなどが通過
公開日時 2007/02/25 23:00
厚生労働省の薬事食品衛生審議会・医薬品第一部会は2月23日、グラクソ・ス
ミスクライン(GSK)の気管支喘息を適応とする配合剤アドエアや、キリンビ
ールの腎性貧血治療薬ネスプなど全品目の承認を了承した。審議品目は5品目
で、うち1品目が新医療用配合剤、4品目が新有効成分だった。3月に開催予
定の薬事分科会を経て、正式承認される見通し。
GSKのアドエアは、サルメテロール(長時間作用型吸入β2刺激剤)とプロピ
オン酸フルチカゾン(吸入ステロイド剤)を配合している。06年の全世界売上
が61億2900万ドルに達したGSKの最主力品。また気管支喘息治療剤としては、
帝人ファーマの吸入ステロイド剤オルベスコも通過した。
キリンビールのネスプは、主力のエスポーの第2世代で、これまでの週3回投
与から週1回で済むのが特徴。海外ではアムジェンが販売(アラネスプ)して
おり、06年の全世界売上は41億2100万ドルに上った。
杏林製薬のウリトスおよび小野薬品のステーブラ(同成分)は過活動膀胱治
療薬で、アステラス製薬のベシケアやファイザーのデトルシトールに続く3剤
目となる。
GSKのアリクストラの適応は「静脈血栓塞栓症の発現リスクの高い、下肢整形
外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発生抑制」で、優先審査品目に指
定されていた。