薬食審・第一部会 ファイザーの利尿剤エプレレノンが通過
公開日時 2007/05/06 23:00
厚生労働省の薬食審医薬品第一部会は4月27日、審議品目のファイザーの利尿
剤レスコレブ(一般名:エプレレノン)、協和発酵の抗てんかん剤トピナ(ト
ピラマート)、日本オルガノンの筋弛緩製剤エスラックス(ロクロニウム臭化
物)の承認を了承した。6月に開催予定の薬事分科会を経て、正式承認される
見通し。
レスコレブは高血圧症を適応とする抗アルドステロン薬。他の利尿剤に比べて
低カリウム血症が起こりにくいのが特長。欧米を中心に心不全での適応を取得
しており、高血圧の適応は02年に米国、05年にフィリピンで取得している。同
剤は正式承認までに製品名を「セララ」に変更する予定。
トピナは「他の抗てんかん薬では十分な効果が認められないてんかん患者の部
分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法」が適
応。欧米など102ヵ国で承認されている。エスラックスは、麻酔時の筋弛緩・
気管挿管時の筋弛緩を適応とする。作用発現時間が短く、米国や英国など88ヵ
国で承認されている。
報告品目では、日本シエーリングの造影剤マグネビストシリンジとバイエル薬
品の勃起不全治療薬レビトラは新用量、アストラゼネカと三菱ウェルファーマ
の胃潰瘍治療薬オメプラゾール(製品名はオメプラール/オメプラゾン)は非
びらん性胃食道逆流症での適応追加、キッセイ薬品のグルファストはα―グル
コシダーゼ阻害剤との併用療法での承認を決定した。