厚労省 がん対策推進協議会に基本計画原案を提示
公開日時 2007/05/20 23:00
厚生労働省は5月18日、がん対策推進協議会に「がん対策推進基本計画」の原
案を提示した。全体目標として今後10年以内に75歳未満の年齢調整死亡率を20%
減少させることと、すべてのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質
の維持向上を掲げた。個別目標として、乳がんや大腸がん検診などの受診率を
5年以内に50%以上とすることなどを示した。
計画案では、目標達成のための重点課題に国内での取り組みが遅れている▽放
射線療法と化学療法の推進と専門医などの育成▽治療の初期段階からの緩和ケ
アの実施▽がん登録の推進―をあげた。そのほか医療機関の整備や相談支援と
情報提供体制の整備、がん予防、がんの早期発見などを個別目標として記載。
原案は30日に開催される同協議会で了承される見通し。