中外製薬 タミフル安全対策、疫学調査の継続的な実施が必要
公開日時 2007/06/17 23:00
中外製薬は、タミフルの安全対策に関連して「大規模な疫学調査を継続的に実
施することが必要」との考えを明らかにした。より詳細な要因分析(全治療薬
剤、インフルエンザ自体の病態、治療経過、患者背景等の影響の有無)の必要
性を指摘したもので、関係学会や厚労省と相談していく姿勢を示した。横山俊
二・信頼性保証本部副本部長兼医薬品安全性ユニット長が6月16日の厚生労働
省の薬食審医薬品等安全対策部会安全対策調査会で言及した。
調査会の下部組織であるワーキンググループの提案を踏まえ、ロシュと共同で
基礎・臨床研究も進める。基礎研究は▽脳における薬物動態・代謝研究▽脳内
のウイルス以外の内因性標的に対する活性の有無の検証▽幼若ラットなどを用
いた追加毒性試験。
臨床研究は▽健康人にタミフルを投与した場合の睡眠に及ぼす影響▽健康人に
タミフルを投与した場合の脳脊髄液中への薬物移行。