中医協・分科会 DPC対象病院でも出来高払い、高額7品の暫定措置決定
公開日時 2007/06/24 23:00
厚生労働省は6月22日、05年11月以降に収載された薬価が高額な医薬品7品目
について、DPC(診断群分類別包括評価)対象病院であっても、包括評価から
除外し、出来高算定とする方針を固めた。薬剤費だけでなく診療行為すべてを
包括評価からはずす。実際の薬剤費との乖離があり、医療機関側の持ち出し額
が大きいためとしている。08年度診療報酬改定までの暫定的な措置で、それ以
降は原則包括化に戻す。
中医協・DPC評価分科会が22日に了承。7月にも上部組織である中医協・診療
報酬基本問題小委員会に報告し、早ければ8月から運用を開始したい考え。
7品目は「マイロターグ注射用5mg」(ワイス/適応症:再発又は難治性のCD
33陽性の急性骨髄性白血病)、「テモダールカプセル20mg」、「同100mg」(
シェリングプラウ/悪性神経膠腫)、「ベルケイド注射用3mg」(ヤンセンフ
ァーマ/再発又は難治性の多発性骨髄腫)、「アムリタ注射用500mg」(日本
イラーイリリー/悪性胸膜中皮腫)、「ドキシル注20mg」(ヤンセンファーマ
/エイズ関連カポジ肉腫)、「レミケード点滴静注用100」(田辺製薬/ベー
チェット病による難治性網膜ぶどう膜炎)、「アバスチン」(中外製薬/治癒
切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん)―。