厚労省 血栓溶解剤アルテプラーゼなど使用上の注意改訂を指示
公開日時 2007/07/08 23:00
厚生労働省は7月6日、血栓溶解剤アルテプラーゼ(三菱ウェルファーマのグ
ルトパ、協和発酵のアクチバシン)やカルバペネム系抗生物質メロペネム三水
和物(大日本住友製薬のメロペン)などについて、使用上の注意の改訂を指示
した。
アルテプラーゼは「警告」の項を変更し、虚血性脳血管障害急性期患者への使
用で、胸部大動脈解離の悪化あるいは胸部大動脈瘤破裂を起こし死亡に至った
症例が報告されていることを追記し注意を促した。また、「重大な副作用」の
項にメロペネム三水和物は劇症肝炎を、がん疼痛治療薬の塩酸オキシコドン水
和物は肝機能障害を記載した。
抗TNF製剤インフリキシマブ(田辺製薬のレミケード)とエタネルセプト(ワ
イスのエンブレル)は「重要な基本的注意」の項にB型肝炎ウイルスキャリア
の患者で、ウイルスの再活性化が報告されていることを追記するとともに、
「重大な副作用」の項で肝機能障害に注意を求めた。
抗ウイルス剤リバビリンとインターフェロン製剤ペグインターフェロンアルフ
ァ-2a(中外製薬のペガシス)は、「重大な副作用」の項に皮膚粘膜眼症候群、
中毒性表皮壊死症、多形紅斑を追記した。