新ビジョン 医薬品産業の現状は危機的
公開日時 2007/07/23 23:00
厚生労働省が公表した新医薬品産業ビジョン案では、産業の現状認識について
「試練の時」「危機的状況」など厳しい表現が目立つ。02年にまとめた前ビジ
ョンから5年が経過し、この間に世界の大型新薬に占める日本オリジンの比率
が伸びなかったことや、欧米企業との研究開発費の規模の差が拡大傾向にある
こと、ドラッグ・ラグ問題や国際共同治験への乗り遅れが指摘されたことなど
を踏まえたものだ。
そのため「創薬環境・医薬品市場をオープンで国際的に整合性の取れたものに
していくことが不可欠」で、「政策を総点検していく姿勢が求められる」との
観点から、新ビジョンを策定した。7月23日から8月9日までパブリックコメ
ントを募集している。