厚労省 06年度医療費は横ばい、マイナス改定の影響で
公開日時 2007/08/08 23:00
厚生労働省は8月8日、06年度の概算医療費が前年度と比較して約400億円増
(0.1%増)の32兆4000億円と、横ばいだったことを明らかにした。中医協総
会に報告した。06年度の診療報酬改定(-3.16%)の影響を受けなかった場合、
「医療費の自然体の伸びは従来と同程度の水準(3~4%)」とみている。
制度別でみると、被用者保険は9兆4000億円(0.2%減)、国民健康保険は7
兆9000億円(2.7%減)となる一方、高齢者(70歳以上の医療保険適用者)は1
3兆8000億円(2.0%増)と拡大した。
診療種類別では、医科の入院が13兆円(増減なし)、入院外が12兆1000億円
(0.3%減)。歯科は2兆5000億円(2.8%減)と減少幅が大きかった。調剤は
医薬分業の進展で4兆7000億円(3.4%増)と伸長したものの、伸び率は鈍化
(01年度からの伸び率の推移:16.5→9.7→9.9→7.8→8.7→3.4)した。