中医協総会 レセプト並みの明細書、希望者に有料で発行へ
公開日時 2008/02/11 23:00
中医協総会は2月8日、400床以上の医療機関において患者からの求めがあっ
た場合に、実費徴収で個別の診療報酬点数の算定項目が分かるレセプト並みの
明細書の発行を義務付けることを決めた。08年度からレセプトのオンライン請
求が義務化されることで、即時に発行できる基盤が整うため。
明細書の発行については、患者代表の勝村久司委員が患者全員への無料発行を
主張し、診療側との意見の折り合いがつかなかった。そのため、今回厚労省が
明細書の実費徴収について「入手の妨げとなるような料金を設定してはならな
い」と明記することで合意。患者全員への発行については、「次回改定の申し
送り事項にして、2年後にじっくり議論してほしい」(勝村委員)とした。
診療点数が包括化されているDPC対象病院については、レセプト提出時に包括
部分の診療行為が分かる情報を添付することから、入院中に使用された医薬品
や検査についてその名称を明細書に付記することを努力規定に位置づけた。