武田薬品 抗体医薬Matuzumabの開発を中止
公開日時 2008/02/18 23:00
武田薬品工業は2月18日、独メルクと共同開発を進めていたヒト化EGFR抗体Ma
tuzumab(EMD72000)の開発を中止すると発表した。国内外でフェーズ2を進
めていたが、目標としていた有効性に達しなかったため開発を断念した。メル
クの創製で、05年に欧米、日本、アジア諸国の一部での共同開発・販売契約を
締結していた。
欧米で胃がん、非小細胞肺がん、転移性大腸がん、国内では胃がん、非小細胞
肺がんで開発中だった。武田は契約時に一時金として6000万ユーロをメルクに
支払っている。
武田の開発パイプラインにある抗体医薬は、米アムジェンから導入した完全ヒ
ト抗体パニツムマブ(国内で申請準備中、海外販売名:ベクティビックス)な
ど。フェーズ2以降のがん領域の開発品は、アムジェンから導入したモテサニ
ブ(非小細胞肺がんで国内フェーズ2、海外でフェーズ2)と「TAP-144SR」
(リュープリンの6ヵ月製剤、欧州で申請中)を含め3品目(武田によるパニ
ツムマブの開発・販売は国内に限定)。