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赤座筑波大学教授 進行性腎細胞がんの分子標的薬に期待示す

公開日時 2008/02/24 23:00

筑波大学大学院腎泌尿器外科学・男性機能科学の赤座英之教授は2月22日のバ
イエル薬品のプレスセミナーで講演。進行性腎細胞がん(RCC)領域では米国
で04年に分子標的薬が登場したことで「治療環境が革命的に変わった」と述べ、
国内で発売が間近に迫ったソラフェニブ(販売名ネクサバール、2月に正式承
認取得)に対し期待感を示した。

赤座氏は講演で、RCCでは国内初となる分子標的薬ソラフェニブの特長につい
て解説した。日本の進行性RCC患者131人を対象にした同剤のフェーズ2試験で
は、部分寛解(PR)が14.7%、安定状態(SD)が72.1%で、8割以上の患者で
効果が得られたと説明。一方、副作用として、手足皮膚反応が55%(うち重篤
な症状は9.2%)、高血圧が27.5%(同12.2%)といった血管新生阻害剤に特
徴的な症状がみられるため、臨床医は使用にあたって注意が必要とした。

また、最近臨床医の間で注目されている分子標的薬によるRCCのアジュバント
療法(がん摘出手術後の術後補助療法)の最新情報についても報告した。

海外では既に臨床試験が進行中で、ソラフェニブやスニチニブ(国内ではファ
イザーが昨年12月にRCCの適応取得を目指し承認申請)で複数の臨床試験が行
われている状況。そのひとつである「E2805試験」では、1332人の進行性RCCを
対象に、ソラフェニブ、スニチニブ、プラセボの3群間比較試験が進行中とい
う。日本国内でもソラフェニブなどの上市後に「市販後臨床試験で確認したい」
とした。

さらに、術前にソラフェニブを投与して、腫瘍を縮小させてから腫瘍を手術で
摘出するネオアジュバント療法の臨床試験が海外で始まっていることも紹介し
た。

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