卸連・松谷会長 流通改善に向けて会員企業に周知徹底
公開日時 2008/03/25 23:00
卸連の松谷高顕会長は3月25日会見し、厚生労働省の医療用医薬品の流通改善
に関する懇談会(流改懇)の緊急提言を踏まえ、常任理事会社を通じ会員会社
に考え方を徹底させ流通改善を成功させたいとの意気込みを語った。卸連では
緊急提言の解説版を作成、これを参考に対応策を進めるよう通知する。松谷会
長は、メーカーによる新たな薬価制度の提案や、DPC対象病院の拡大、処方せ
ん様式の変更といった環境変化のなかで、流通上での総価取引は馴染まないと
し、流通改善に取組む最後のチャンスとした。
また、同席した熊倉貞武副会長も流通改善への感触について「卸・薬局・メー
カーなど売る方と買う方の双方が改善一直線に進んでいる」と前向きに評価し
た。厚労省は3月上旬から日本保険薬局協会の会員企業やメーカー、卸、医療
機関を対象にヒアリングを実施しており、4月からの流通改善のスタートに向
け準備を進めている。日本保険薬局協会も流通改善について未妥結・仮納入な
どの是正に向け努力するとの方針を示している。
流改懇の緊急提言は、未妥結・仮納入、総価取引、リベートなど現在改善が求
められる流通上の課題について、取引当事者が留意すべき事項を整理したもの。
昨年9月にまとめられた。