健保連 08年度予算早期集計・退職者給付拠出金増え、過去最大の赤字幅
公開日時 2008/04/21 23:00
健康保険組合連合会が4月21日に公表した「08年度健保組合予算早期集計」に
よると、経常収支が6322億円の赤字と過去最大になるとの見通しとなった。赤
字幅は前年度に比べ3924億円拡大する。予算データの報告があった1285組合の
数値をもとに、全組合(1502組合)の予算状況を推計したもの。
75歳以上の老人保健拠出金(後期高齢者支援金)が1兆2874億円、退職者給付
拠出金(前期高齢者納付金)が1兆5537億円となり、保険料割合の46.5%を占
めるに至ったのが大きな要因。特に退職者給付拠出金は35.2%増と大幅に増加
し、赤字幅を押し上げた。赤字組合の割合は全体の88.8%にあたる1334組合。
07年度は69.5%の1056組合だった。また、08年度に限り健保連が受け入れを決
めた政管健保への協力金750億円については予算に含まれておらず、これに上
乗せする形となる。