第一三共 09年3月期は2桁減益に
公開日時 2008/05/13 23:00
第一三共は5月13日、09年3月期の各利益が2桁減になる見通しを発表した。
欧米で申請中の抗血小板剤プラスグレルについて新たな適応取得に向けた開発
を開始するほか、抗Xa剤DU-176bのフェーズ3入り、アムジェンから導入した
抗体医薬デノスマブの開発本格化など研究開発費が増加。また、米国で今夏に
も予定するプラスグレル発売に伴い米子会社(第一三共インク)のMRを1550人
から1870人に、欧州で予定するアムロジピンとオルメサルタンの配合剤発売で
欧州子会社(第一三共ヨーロッパ)のMRを830人から1080人に増員する計画。
一方、ARBオルメサルタンが好調で、世界売上は08年3月期が前期比30.7%増
の1956億円と大幅に拡大、09年3月期は9.4%増の2140億円に
なる見通し。
〔08年3月期連結業績(前期比)09年3月期予想(前期比)〕
売上高 8801億2000円(5.3%減)8400億円(4.6%減)
営業利益 1568億2700万円(15.0%増)1300億円(17.1%減)
経常利益 1690億5800万円(11.2%増)1380億円(18.4%減)
純利益 976億6000万円(24.3%増)800億円(18.1%減)
研究開発費 1635億円(4.2%減)1690億円(3.4%増)
【欧米子会社の決算期変更による影響除外後の医薬品事業(継続事業)の推移】
〔08年3月期連結業績(前期比)09年3月期予想(前期比)〕
売上高 8340億円(5.1%増)8400億円(0.7%増)
営業利益 1551億円(29.2%増)1300億円(16.2%減)
経常利益 1671億円(24.2%増)1380億円(17.4%減)
純利益 951億円(167.7%増)800億円(15.9%減)
〔国内売上07年度(前期比%)08年度予想、億円〕
オルメテック 552(30.7)680
カルブロック 102(16.3)140
アーチスト 211(9.6)220
メバロチン 616(-9.1)530
クレメジン 124(1.7)140
ハンプ 98(6.4)100
リバロ 55(6.3)80
サンリズム 121(3.0)120
ファスティック 52(-4.0)60
クラビット 474(1.4)470
ロキソニン 336(8.7)390
モービック 102(-4.0)110
ユリーフ 54(139.3)90
ジルテック 108(-9.5)90
オムニパーク 312(-1.2)280
トポテシン 62(13.8)60