メーカー公取協 規約違反でNBIに警告、昨年8月
公開日時 2008/05/22 23:00
医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(メーカー公取協)は5月22日の総会
で07年度の規約違反事例を報告、日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)が
警告を受けていたことがわかった。
NBIは規約違反(医療機関、薬局などへの金銭提供)で05年8月にメーカー公
取協から指導を受け、誓約書の提出や1年間の定期的社内調査などを求められ
たが、その調査期間中に再度規約違反をしたため、指導より重い、社名公表の
対象になる警告の措置を受けたもの。
問題になったのは05年11月26日と、06年1月28日の自社医薬品講演会で、違反
内容は次の通り。▽東京都に住むA医師は両講演会に参加、いずれも東京都に
所在するホテルに宿泊した。NBIは、同医師の05年11月26日の宿泊に伴う同伴
者宿泊代、個人的な飲食代など8万4495円及び06年1月28日の宿泊に伴う個人
的な飲食代、マッサージ代、理髪代など7万2976円を代わりに支払った。
▽NBIは、05年11月26日の講演会に参加した静岡県に住むB医師の同伴者の宿
泊代(5000円)及び06年1月28日の講演会に出席した奈良県に住むC医師が自
己の用事で宿泊していた前日の宿泊代(2万7500円)を代わりに支払った。
メーカー公取協は、昨年8月23日付で会員あてにこうした事実関係を通知して
いたが、公表していなかった。