中医協総会 スーテントとセヴァリン、DPC対象病院でも出来高算定に
公開日時 2008/06/04 23:00
中医協総会は6月4日、薬価収載を承認したファイザーの抗がん剤スーテント
とバイエル薬品の抗がん剤セヴァリンイットリウム、同インジウムについて、
DPC(診断群分類包括評価)対象病院であっても、包括評価から除外し出来高
算定とすることを決めた。実際の薬剤費との乖離があり、医療機関側の持ち出
し額が大きいため。
厚労省によると、スーテントを使った場合の腎細胞がんの標準治療費は約95.7
万円(1日1回×4錠を28日投与とした場合)で、使用しない場合は36万7530
円。イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍では約60.5万円(1日1回×4錠を平
均的入院期間17.7日で投与した場合)で36万6420円とした。セヴァリンイット
リウムは1回投与のため標準的な費用で253万3477円だが、同剤使わない場合
は144万1200円。セヴァリンインジウムも178万7490円と127万1320円で、大き
な乖離がある。