市場調査会社のニールセン・カンパニーは11月12日、脳神経学を応用したマー
ケティング・サービスを提供する米ニューロ・フォーカス社と提携し、脳神経
科学によるマーケティング支援サービスを提供すると発表した。米ニールセン
はすでに08年２月に提携を締結しており、欧米を中心に展開している。アジア
では日本が初めて。

同サービスは、脳波や視標追跡、皮膚伝道反応を使い、広告やブランディング、
パッケージ、価格、商品デザインに対する消費者の意識を測定、その効果を科
学的に分析するというもの。従来のインタビュー形式の調査より、低コストで
スピーディーな分析が実現できるのが特徴とする。たとえば医薬品では、患者
の啓発資材やパンフレットなどの販促資材について医師や患者に向けたキーメ
ッセージの効果測定などに活用できるという。
ニューロ・フォーカス社は、すでに米国でテレビ局、映画、自動車、食品、金
融、ゲームソフトなど幅広い産業のマーケティングで実績を上げている。