厚労省・専門家会議 新型インフルエンザ対策GLの改定案を了承
公開日時 2008/11/20 23:00
厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議は11月20日、新型インフルエンザ
対策をまとめたガイドライン(GL)の改定案を了承した。これまでは新型イン
フルエンザ発生初期段階の水際対策などに力点を置いていたが、蔓延期の対策
など重点をシフトしてきたのが特徴。今後、「新型インフルエンザ及び鳥イン
フルエンザに関する関係省庁対策会議」で合意した後、政府としてパブリック
コメントを実施する予定。
改定されたGLでは、流行段階を4段階に定義。第1段階(海外発生期)、第2
段階(国内発生早期)、第3段(感染拡大~蔓延~回復期)、第4段階(小康
期)とした。抗インフルエンザウイルス薬の使用方法については、第2段階と
第3段階において新型インフルエンザウイルスの暴露を受けた人で無症状や軽
微な症状でも他人に感染させる恐れがあるとして予防的投与を行うが、第3段
階の蔓延期以降は予防投与を見合わせ、増加する患者への治療に優先して使用
することとしている。