第一三共 経口抗Xa剤DU-176b、1日1回投与でフェーズ3開始
公開日時 2008/12/08 23:00
第一三共は12月8日、大型化を期待する経口抗Xa剤DU-176bについて、欧米で
非弁膜性心房細動を有する1146人の患者を対象に、主に安全性を確認する目的
で実施したフェーズ2bの結果を踏まえ、フェーズ3を開始したと発表した。
フェーズ2bの主要評価項目は出血イベントと肝機能検査値。臨床的に重要な出
血事象について、ワルファリン3.2%に対しDU-176bの1日1回投与(30mg:3.
0%、60mg:3.8%)は同程度だったが、1日2回投与では有意に多かった(30
mg:7.8%、60mg:10.6%)。これを受け、フェーズ3は1日1回投与で実施
することになった。肝機能異常については有意差はなかった。
フェーズ3は1万6500人を対象にDU-176bの30mg、60mg(1日1回投与)とワ
ルファリンの3群で安全性と有効性を比較、評価する。主要評価項目は脳卒中、
全身性塞栓症。副次評価項目は脳卒中、全身性塞栓症、すべての死亡。安全性
評価項目は大出血、臨床的に重要な出血。