第一三共 特損3540億円を見込む、ランバクシー株の評価損で
公開日時 2009/01/06 23:00
第一三共は1月5日、昨年買収したインドのランバクシー社の株価が金融危機
や品質管理問題などを受け急落したことを受け、09年第3四半期(4-12月)
の連結決算で特別損失として3540億円を計上する見込みとなったと発表した。
通期決算への影響は1月30日の第3四半期の発表時に開示する予定だとしてい
るが、第一三共発足以来初の赤字決算となる公算だ。
同社は、ランバクシー株を1株737ルピーで買収、10月にランバクシー社を子
会社化した。しかし、株価は12月末時点では取得原価の半分を下回る252ルピ
ーまで下落。そのため株式評価損を計上せざるをえなくなり、連結決算ではの
れん一時償却額として3540億円が特別損失となる見込みとなった。
第一三共は、今後の事業戦略への影響について「いささかの変更もない」とし
ている。ランバクシー社は08年12月、第一三共から庄田隆社長、采孟取締役専
務執行役員を非常勤取締役に専任する新体制を発表している。