ロシュD Kras・EGFR変異判別診断薬を今年中に承認申請
公開日時 2009/02/18 23:00
ロシュ・ダイアグノスティックスは今年中に、分子標的抗がん剤で投与対象患
者の選別の指標として有用性が指摘されているKras・EGFR遺伝子変異を判別す
る体外診断薬を日本で承認申請する。
日本法人の小川渉社長が2月18日に行った記者会見で明らかにしたもの。Kras
遺伝子に変異がない患者で大腸がん治療薬アービタックスは有効率が高いこと
や、EGFR遺伝子に変異がある患者では非小細胞肺がん治療薬イレッサの有効率
が高いことが臨床試験などで分かってきている。
スイス本社は08年7月に、英DxS社からKras・EGFR遺伝子変異判別キットの世
界販売権を獲得。日本ではまず、今年前半までに検査センター向けの研究用の
キットを発売。今年中に体外診断薬として日本で承認申請し、承認されれば保
険適用を目指す。