武田薬品は６月23日、世界的製薬企業の実現に向け、長谷川閑史社長ら経営幹
部と、元ファイザー副会長のカレン・ケイトン氏ら４人の社外アドバイザーが
一堂に会して意見交換する「タケダ・グローバル・アドバイザリー・ボード
（TGAB）」を設置すると発表した。TGABは春と秋に定期的に会合を開くほか、
必要に応じて適宜開催する。TGABでは製品戦略、海外事業戦略、人材マネジメ
ント、経営管理体制などをテーマに意見交換する。

社外アドバイザーにはケイトン氏のほか、元バイエルヘルスケアCEOのフラン
ク・モーリッシ氏、元イーライリリーCEO兼会長のシドニー・トーレル氏、元
グラクソ・スミスクライン取締役・研究開発最高責任者の山田忠孝氏――の４
人を招聘する。武田薬品によると、グローバル製薬大手の経営幹部の経験があ
り、グローバル市場やグローバル戦略を熟知していることを基準に４人を選ん
だという。武田薬品側からは長谷川社長を含む取締役６人や、同社子会社ミレ
ニアムのデボラ・ダンサイア社長兼CEOらが出席する。

長谷川社長はTGAB設置について、「社外アドバイザーの医薬品業界のリーダー
としての知識・経験を経営に活かし、今後とも、世界中の患者さんが必要とさ
れている新薬を継続的にお届けしていく」とコメントした。