米マイランは７月３日、インドのバイオテクノロジー企業バイオコンと業務提携し、モノクローナル抗体などのバイオ・ジェネリック（GE）を共同で開発・製造・供給・商業化していくことになったと、日本法人を通じて発表した。日本ではマイラン製薬が事業を行うが、この提携に基づく計画は明らかにされていない。

バイオコンは04年11月に世界初の酵母発現系を利用したヒト組み換えインスリンを上市し、インド初のモノクローナル抗体も現地生産しているという。発表によると、マイランのロバート・Ｊ・コーリー会長兼CEOは、バイオコンの製品開発の実績、薬事ノウハウなどを評価、マイランの世界的な販売網と薬事専門家とを融合させることで「大きなシナジーをもたらす」としている。それを生かし成長が見込まれるバイオGEの競争の中で差別化を図る考えを示している。

提携では、開発や上市にかかる費用は共同で負担。米国、カナダ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、EU・欧州自由貿易連合国での独占商業権はマイランが取得。それ以外の地域では両社が共同で展開する。契約に伴う金銭面などの条件や製品の詳細は開示していない。