IFPMA、熱帯病治療薬のR&D報告書を発表
公開日時 2009/07/12 04:00
国際製薬団体連合会(IFPMA)は、7月7日、国連が、「熱帯病研究・トレーニング計画」(TDR)として撲滅を推進している開発途上国における、ヒトアフリカ・トリパノソーマ症(睡眠病)、チャガス病、デング熱、リーシュマニア症、ハンセン病、マラリア、結核など、10疾患(DDW)の治療薬についてのメンバー企業の研究開発状況に関する報告書を発行した。
報告書は、メンバー企業が単独もしくは他社(機関)と提携、開発途上国で多いDDWの治療薬、ワクチンなどR&Dプロジェクトの現況についてまとめた。
2008年にはメンバー企業がDDW治療薬について67プロジェクトを進行させていたが、09年は84に大幅増。結核、マラリアのプロジェクトは微増だが、熱帯病8疾患では11から25へ倍増。
昨年、DDW治療薬で承認取得したのはノバルティス/メディシンズ・フォー・マラリアベンチャーが開発の小児用Coartem (Pediatric Coartem)。従来のCoartemを甘味シロップに剤型変更、小児が服用しやすいようにした。また、バイエルヘルスケア/サノフィアベンティス/TDR/国境なき医師団など国際機関が協力、睡眠病治療薬で経口薬のNofurtimoxと静注のEflornithineの併用が承認された。服用(注射)回数を減少させた。