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協和発酵キリン 09年度決算は減収減益

公開日時 2010/02/02 04:00

協和発酵キリンは1月29日、09年度(4-12月)の連結決算を発表した。医薬事業は貧血治療薬ネスプ/エスポーが順調に伸長したほか、抗アレルギー剤アレロックや抗アレルギー点眼剤パタノールなどの主力品は伸長したものの、前年計上した「KW-0761」に関するライセンス契約一時金(98億円)の減少や、為替による輸出等のマイナスが響き、減収減益となった。09年度は決算期変更のため9ヵ月決算。

売上高は前年同期(08年4-12月)より30億円減らし1582億円、営業利益は30億円減の266億円だった。研究開発費は9億円減の316億円。利益面では研究開発費の効率使用を図ったものの、前年計上したKW-0761のライセンス契約一時金減や為替影響をカバーしきれなかった。

製品別でみると、ネスプ/エスポーは対前年比15%増の396億円。旧キリンファーマと旧協和発酵の統合前のシェア43%から、統合後は48.3%に拡大するなど着実にシェアを伸ばした。Ca拮抗剤コニールは1%増の183億円、アレロックは11%増の173億円、パタノールは36%増の30億円、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤レグパラが67%増の55億円だった。

10年度(1-12月、実消化ベース)は減収減益の見通し。売上高は前年同期(1-12月、荷送りベース)比の23億円減の2050億円、営業利益は28億円減の290億円の見込み。ネスプ/エスポーは2%増、レグパラが7%増、パタノールが7%増と数量増による増収を見込むものの、コニールは9%減、アレロックが3%減、G-CSF製剤グラン/ノイアップが11%減となる予想。一方で、薬価改定の影響で売上総利益が100億円の減収となると見込んでおり、既存品の70億円増で取り戻す計画だが、「20~30億円の減収減益を見込む」としている。新製品では、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールやがん性疼痛治療剤「HFT-290」、パーキンソン病治療薬ペルマックス(日本イーライリリーから承継)の寄与を見込む。

一方、研究開発費は09年度に発生した導入一時金がなくなるが、抗体治験薬などの製造設備、東京リサーチパーク新研究棟の稼働による減価償却費の増加などで前年同期並みの415億円(前年同期比1億円減)を予想する。

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