エーザイ 競合品出てもアリセプトのポジション死守
公開日時 2010/03/05 04:00
エーザイで日本事業を担当する本多英司常務執行役員は3月4日、同社が開いた記者懇談会で、主力品の認知症用薬アリセプトについて、他社から承認申請された3つ認知症薬が発売されても、トップシェアは死守する姿勢を示した。
新たなアルツハイマー型認知症用薬が、2月に3剤承認申請された。その3剤は、メマンチン(第一三共の子会社・アスビオファーマ、錠剤)、リバスチグミン(ノバルティスファーマと小野薬品、貼付剤)、ガランタミン(ヤンセンファーマ、錠剤と内用液剤)で、いずれも症状の進行を抑制する作用を持つ。
これら新薬が承認、発売となれば、アリセプトの独壇場だった市場が激戦になると予想される。本多常務は、「市場は活性化し、拡大するだろう」とし、「競合品が出ても海外ではアリセプト(の売上)は上がっており、日本でもそうしたい」と述べた。