重度認知症でも残る能力の豊かさ
脳科学者 恩蔵 絢子さん
公開日時 2025/07/01 00:00
脳科学者として認知症の母の言動を探究恩蔵絢子さんは、感情、自意識などをテーマに研究してきた脳科学者だ。2015年に母親が65歳でアルツハイマー型認知症と診断されたのをきっかけに、その症状を日々記録し脳科学の観点から分析してまとめた『脳科学者の母が、認知症になる』が反響を呼んだ。その後も、母親を見送るまで約6年に渡って記録を続け、学会での発表や、映画監督の信友直子さんとの共著『認知症介護のリアル』の上梓などを通じて新たな認知症の見方を提示し続けている。(利根川恵子)〔略歴〕1979年神奈川県生まれ。現・東京科学大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了、学術博士。東京大学大学院総合文化研究科特任研究員、金城学院大学・早稲田大学・日本女子大学非常勤講師。著書に『脳科学者の母が、認...