FDA ワシントンポストの報道に反論 塩分規制問題
公開日時 2010/04/23 04:00
米食品医薬品局(FDA)は4月20日、加工食品の含有塩分量規制については決定も具体的な作業のスタートもしていないと発表した。米医療研究所(IOM)が米国民を高血圧が原因となる心血管イベントから守るために加工食品の塩分を減らすために国民的行動を起こすべきとの報告書をまとめたことを受けて、FDAが加工食品の含有塩分量規制を計画していると米紙・ワシントンポストが報じたことを受けたもの。
米国では、高血圧患者が7500万人以上いるとされており、過剰な塩分摂取が問題となっていた。このような状況を受け、IOMは塩分過剰摂取の危険性を指摘していた。
FDAは、今後、IOMの報告書を精査した上で、「加工食品の塩分量減少には賛同するので、政府関係機関・消費者団体・食品業界とどのように連携して行けるかの計画を策定する」としている。さらに、HHS(保健福祉省)は、今後の対策を検討する作業班(ワーキンググループ)を省内に設置する予定。