医薬品安定供給でカギ握る「適正価格での流通」2023年度改定で臨時・特例的な対応がなされた不採算品再算定。不採算品再算定の影響で薬価改定後にもかかわらず、プラス改定となる企業も出るなど、大きな影響を与える結果となった。物価・エネルギー価格の高騰が続くなかで、製薬業界は中医協の場などで薬価上の下支えを要望してきた。本誌調査からは、業界要望の適用を歓迎する声が数多くあがった。一方で、医療現場からは安定供給が求められる医薬品が対象となっており、流通も含めて製薬企業の対応にも注目が集まっている。調査結果から、不採算品再算定が与えたインパクトをひも解く。（望月英梨）22年４月からの改定影響率を見ると、企業影響率が小さい企業に通常改定と異なる顔ぶれが並ぶことに気付かされる。18年度改定以降、革新的新薬を...