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【特集】糖尿病新診断基準7月1日に改訂 HbA1c値≧6.1%を追加

公開日時 2010/05/27 12:40

日本糖尿病学会は5月27日、現行の診断基準を改め、血糖値に加え、HbA1c≧6.5%(JDS値では6.1%)を追加した新診断基準を7月1日から施行することを明らかにした。これまでの血糖値(空腹時≧126mg/dL、75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL、随時≧200mg/dLのいずれか)にHbA1c値を追加する。血糖値とHbA1cがともに基準を満たせば、1回の検査で糖尿病と診断することが可能になる。これにより、早期診断・早期治療を促したい考えだ。診断基準の改訂は、1999年の改訂以来11年ぶり。


HbA1cは、慢性の高血糖状態をより良く反映する指標。そのため、従来の血糖値に加え、今回糖尿病診断基準の第一段階に取り入れることとなった。


ただし、HbA1cのみが糖尿病型と判断された場合は、欧米とは異なり、糖尿病と診断せず、血液検査を必須とした再検査を求めた。再検査の結果、血糖値が基準を満たせば糖尿病と診断するが、HbA1cのみ糖尿病型であったケースや、血糖値・HbA1c値いずれも基準を満たさないケースでは、“糖尿病疑い”とするにとどめた。


一方、血糖値のみ基準を満たした場合には、▽糖尿病の典型症状▽確実な糖尿病網膜症――のいずれかがあれば糖尿病と診断し、なければ再検査を実施するとした。


そのほか、▽空腹時血糖値110~125mg/dL▽随時血糖値140~199mg/dL▽HbA1c値(NGSP値)6.0~6.4%(JDS値:5.6~6.0%)で明らかな糖尿病症状が存在しないもの―では、75gOGTT2時間値の実施を強く推奨した。


◎溶血性貧血などでは血糖値の測定を


HbA1c値が正確な値とならず、見かけ上低値になる病態があることも知られている。▽溶血性貧血▽肝疾患▽透析▽大出血▽輸血▽慢性マラリア▽異常ヘモグロビン症――などでは、従来の診断基準にのっとった血糖値による診断を求めている。

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