米ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社マクニール・コンシューマー・ヘルスケアは、７月８日、OTC製品のアレルギー疾患治療薬Benadryl、小児用解熱鎮痛剤Tylenol、解熱鎮痛剤Tylenol（成人用）、解熱鎮痛剤Motrinなど21ロットを米国ほかガテマラ、ドミニカ、プエルトリコ、ジャマイカなど中米、フィジー諸島などで自主回収したと発表した。米食品医薬品局（FDA）も同日、同局ウェッブサイト上のMedWacthで発表した。

同回収は、今年１月15日の回収に続くものだが、前回同様、生産工程での異物の混入が原因とみられる。これによる健康被害はないという。

同社は、５月末に米議会監視・政府監視委員会（COGR）でMotrinの「幽霊回収」（実質的な回収でありながら回収でないことを装った）問題が明らかになり、現在、調査が行われているだけに、今回の回収問題で同社の品質管理体制や製薬企業としての姿勢が改めて問われそうだ。