製薬企業CM好感度ランキング 武田薬品がシリーズ最新作で有終の美 沢井製薬のAUD啓発にも支持
公開日時 2026/06/19 04:52
ミクス編集部がまとめた「製薬企業CM好感度ランキング・2026年1-3月期」(協力:CM総合研究所)で、武田薬品が3月に放送を開始した最新作が企業イメージ部門のトップになった。シリーズCMのフィナーレとして製作された同作のランクインで有終の美を飾った。啓発系(DTC)では、沢井製薬のAUD(アルコール使用症/アルコール使用障害)啓発が支持を集めた。OTC医薬品はアリナミン製薬の「アリナミンEX」が首位に返り咲いた。
「製薬企業CM好感度ランキング」では、製薬企業のビジョンやメッセージが込められたCMを通じて、視聴者への浸透をランキング形式で分析する。26年1-3月期調査の対象期間は25年12月20日~26年3月19日。放送母数3604商品、モニター数延べ9000人のデータを集計した。
◎武田薬品 「大切なものは、変えるな。」 革新に誠実に挑む研究者描く
企業イメージ部門は、武田薬品の企業ブランディングキャンペーン「世界に尽くせ、タケダ。」の最新作が首位に立った。同社では、創業240周年を機に2021年12月から、最先端のサイエンスや多様性・公平性・包括性(DE&I)、地域医療などをテーマにしたCMを展開してきた。シリーズを締めくくる最新作は「大切なものは、変えるな。」をテーマとして、革新に挑みながら誠実に取り組むという創業以来変わらない価値観を表現。湘南の研究所を舞台に、研究に向き合う次世代の研究者の姿を通じて、「誠実であること。それこそが革新を生むための私たちのルーツだ」とのメッセージを伝えた。
次点には、中外製薬がランクインした。中分子創薬をテーマにしたCMでは、まだ治療法のない疾患に対する新薬創出に向けた挑戦を表現。俳優の松坂桃李さんが“宇宙人”役を演じるストーリーに「宇宙人から見た地球なのかな、不思議」(女性40代)、「色彩も良く何か不思議な感じが有り、魅力的です」(女性60歳以上)など、世界観を評価するコメントが寄せられた。
◎沢井製薬 お酒の悩みからAUD啓発 当事者意識につながる反響
沢井製薬はアルコール使用症/アルコール使用障害(AUD)をテーマに、飲酒に関する困りごとを打ち明けるアンケート形式と座談会形式の2作品でAUD啓発を展開した。「お酒を飲み始めると止められない」「飲んだ翌朝、覚えていないことがある」などのお酒にまつわる身近な悩みから「話そうAUDのこと。」と訴求。女性層を中心に支持を集め、「自分や家族に飲酒の習慣があるので気になった。今のところ問題はないが心配ならば受診が必要だと知れた」(独身女性25~59歳)、「自分もお酒を飲むので見てみようと思った」(既婚女性40代)など、当事者意識につながる反応が多く見られた。
MSDの子宮頸がん啓発は2作品を放映。25年4月から放映している1作目では、「娘の未来に私が今できること」という最後のセリフを「春休み、医師にご相談を」に変更し、3月末までの公費助成対象者に向けて接種を促した。
◎OTC医薬品 アリナミンEXが返り咲き 花粉症対策で抗アレルギー薬に支持
OTC医薬品を中心とした医薬品関連では、「アリナミンEX」(アリナミン製薬)が50代以上の男女を中心に支持を集め、1位を獲得した。2位には「アレグラFX」(久光製薬)、3位には「アレジオン」(エスエス製薬)がランクインした。7位の「リポビタンD」(大正製薬)は生成AIを活用した新CMをオンエア。ロックバンド・RADWIMPSの「君と羊と青」をBGMに、さまざまな若者たちの姿で現代の多様な“頑張る姿”を描いた。