FDAが“BeSafeRX”を新設:処方薬のオンライン販売に注意喚起
公開日時 2013/01/18 04:00
「手軽」で「割安」と信じられている処方薬のネット購入。とくに医療保険の高い自己負担に悩むアメリカ国民の間では、ネット購入の利用者は増える一方だ。だが、利用者の増加にともなって、さまざまな事故報告が急激に増加している。最近FDAの査察対象となったケースの一つは、睡眠導入剤を注文した中学校教師が(誤って?)送られて来た統合失調症の治療薬を服用して昏倒。救急搬入され入院した例などがある。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
相次ぐ事故報告に、FDAは「あなたのオンライン薬局を知ろう」キャンペーンを開始し、特設ホームページを設けて消費者に注意をうながす活動を開始した。特設サイトは”BeSafeRX”と名付けられ、FDAのホームページ内に置かれている。
http://www.fda.gov/default.htm
特設ページ設置の目的は、消費者の注意を喚起。安全な消費行動を啓発することであるが、”BeSafeRX”のサイトでは消費者/患者向けの情報提供だけでなく、医療関係者向けには事故経の対応から患者の啓発支援情報までが、また研究者向けにも、関連業界向けにも情報が提供されている。