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アストラゼネカ 大幅な事業再編に着手 5000人超のリストラも

公開日時 2013/03/25 04:00

2012年通期決算で大幅な減収減益となったアストラゼネカが、2013~16年にかけて、従業員の約1割に当たる5000人超の削減も含む大幅な事業再編に着手し始めている。

 

同社は3月21日にニューヨークで開催された投資家説明会の中で販管費の削減のため、2300人の人員を削減すると発表した。3月18日に発表されたばかりの研究開発部門再編での1600人削減、2012年2月に発表した1150人削減を併せると総数は5050人に上る。これら人員削減に伴う一時費用に関しては23億ドル、2016年までの費用削減効果は年間8億ドルと同社では試算している。

 

◎バイオ医薬分野への出遅れも背景

 

ここまで人員削減を急ぐ背景には、抗精神病薬・セロクエル、高血圧症治療薬・アタカンドに加え、トップ商品である高脂血症治療薬・クレストールのカナダでの特許失効により減収となり、さらにPPIのネキシウムもアメリカでのメディケイドでの処方動向の変動や西ヨーロッパでの後発品との競合などで減収に追い込まれ、2012年通期決算でも17%減収、37%減益というメガファーマの中でもやや目立つ業績低迷に見舞われているという事情がある。
さらにこの危機感に拍車をかけているのが、先頃発表された各社の決算でブロックバスターが次第に低分子医薬品からバイオ医薬品へとスイッチしている中で、同社がバイオ医薬品分野では競合各社に比べて出遅れているという現実だ。

 

◎2016年までにP3のパイプラインを2倍に

 

このため人員削減に合わせ、重点領域とする心血管・代謝疾患、がん、呼吸器・炎症・自己免疫疾患などを中心に、現在の同社が開発中のバイオ医薬品が集中しているフェーズ2のパイプラインの開発過程をスピードアップし、2016年までにフェーズ3のパイプラインを現行の2倍にするとの目標も公表した。


またこれに合わせて、同社が3月18日に発表した研究開発事業再編では、2016年までにイギリスのケンブリッジに5億ドルを投資して新たな低分子、バイオ医薬品の研究開発拠点を設置し、ロンドンから同社のグローバルヘッドクォーターも移転させて一大拠点とすることを決定。さらに07年に同社が買収したバイオ医薬品企業・MedImmuneの拠点であるアメリカのメリーランド州ゲイザースバーグを低分子医薬品とバイオ医薬品、スウェーデンのモルンダルを低分子医薬品の拠点にすえ、ケンブリッジの新設拠点と併せて三大研究開発拠点とする。一方でこれまで研究開発機能があったイギリスのチェシャー州オルダリーパーク、アメリカのデラウェア州ウィルミングトンでは研究開発部門は閉鎖する。


この他にも投資家説明会では(1)抗血栓薬・ブリリンタのブロックバスター化(2)ブリストル・マイヤーズ スクイブとの提携による非インスリン糖尿病市場でのリーディングポジションの確保(3)中国をはじめとする新興市場への投資(4)重点マーケットの呼吸器領域製品の潜在力の最大化と開発パイプライン充実の加速化(5)世界第2位の安定した日本市場での新薬およびジェネリック品の潜在力確保――などの新たな政策を掲げている。


 

 

 

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