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過量服薬 抗不安薬・睡眠薬の高用量処方・重複投与との関連示唆 医療経済研究機構

公開日時 2015/05/22 03:52

医薬品過剰摂取(過量服薬)による急性中毒患者では、直近90日以内に、抗不安薬・睡眠薬の高用量処方、バルビツール酸系睡眠薬の処方、重複投与が関連していることが示唆された。レセプトデータを用いて、過量服薬のリスクと向精神薬との関連を検討する目的で実施された症例対照研究(医療経済研究機構研究部主任研究員・奥村泰之ら)の結果から示された。医療経済研究機構が5月21日、発表した。


研究では、健康保険組合加入者172万人のレセプトデータベースを用いて、過量服薬患者が受診する前、6か月間の向精神薬の処方状況を検討した。解析対象は、2012年10月~13年11月までに受診した過量服薬患者351人、対照群は、性別・年齢が近似するうつ病患者1755人。


過量服薬患者における抗不安薬、睡眠薬の処方パターンを検討したところ、▽高用量処方(過量服薬群:23.4%、対照群:7.3%、オッズ比(OR):4.3、95%信頼区間[CI]:3.0-6.1)、▽バルビツール酸系睡眠薬処方(5.1%、1.1%、OR:4.5、95%CI:2.3-8.7)、▽重複処方(2.6%、0.6%、OR:4.4、95%CI:1.7-11.0)––が因子として浮かび上がってきた。ただし、研究法の限界から因果関係は明らかではなく、可能性が示唆された。また、高用量処方の89.0%、バルビツール酸系睡眠薬の72.2%が精神科医師による処方だった。


なお、過量服薬患者では、発生前180日以内に処方された向精神薬は、抗不安薬・睡眠薬が62.4%、抗うつ薬が43.9%、抗精神病薬が31.3%、気分安定薬が19.7%だった。このうち、9割以上が90日以内に処方されており、過量服薬発生90日前までは治療が継続されていることが示唆された。


奥村氏らはこれらの結果を踏まえて、「精神科医は、薬物療法によるベネフィットと過量服薬のリスクを勘案し、注意深い処方の見直しが求められる」と結論づけている。


同研究は、医学誌「Psychopharmacology」Online版に5月12日に掲載された。

 

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