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NPhA ハーボニー配合錠偽造品問題で宣言 適正な流通、安全管理の徹底を

公開日時 2017/02/20 03:50

日本保険薬局協会(NPhA)は2月17日、C型肝炎治療薬・ハーボニー配合錠の偽造品問題を受け、「今後の医薬品の適正な流通の確保および安全管理の徹底に向けて、全力をあげて取り組む」とする宣言を出した。この事件について奈良県警や警視庁が調査を進めているものの、患者被害がなく、流通ルートがほぼ特定され、一定の終結を得たことを受けて、同日の理事会で宣言された。NPhAの中村勝会長は同日の会見で、今回の事件は医薬品の仕入れ段階で問題があったとの見方を示した上で、「管理薬剤師が発注し、納品し立ち会って検品することがなお一層徹底されることが必要だ」と述べ、本社が担う医薬品の仕入れに加え、現場の管理薬剤師を中心に医薬品の安全管理に徹底することが重要との考えを示した。


ハーボニー配合錠の偽造品問題をめぐっては、医薬品の適正な流通に加え、偽造品が薬剤師の手を介して患者に渡ったことも問題視された。宣言でも、「医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保を担う薬局、薬剤師の責務の重さを改めて知らしめるものであった」と指摘した。


今回の事件では添付文書や外箱がなく、裸のボトルの状態で流通、さらに販売するギリアド・サイエンシズと取引がある正規ルート(スズケン、東邦薬品、葦の会)以外のいわゆる現金問屋を通じて偽造品が流通した。宣言では、添付文書を含めて、本来の容器包装などに収められていることや、適正な流通経路から入手していることの確認を求めた。入手経路について、C型肝炎治療薬の点検だけでなく、そのほかの医薬品についても自主点検を行うことを呼びかけた。


また、医薬品の適正な流通、安全管理について薬局内で共有することの重要性も指摘。管理薬剤師など薬局の管理者、現場の薬剤師、医薬品仕入担当部署などが認識を共有できる場を継続的に設けるほか、講習会等の受講を促進することも盛り込まれた。
 

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