高リン血症薬 新薬リオナが伸長 シェア26%に
公開日時 2017/10/31 00:00
ベース薬は炭酸Caリオナやピートルは6割が併用使用国内の慢性腎臓病(CKD)患者数は成人で約1330万人、透析患者数は約33万人とされる。腎機能が低下すると、リンの排泄ができなくなり、徐々に体内に溜まって高リン血症となる。高リン状態が続くと骨が脆くなるほか、リンとカルシウム(以下、Ca)が結合して骨以外の組織で石灰化を起こし、動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な事態につながる。薬物療法では従来から広くリン吸着薬の沈降炭酸カルシウム(以下:炭酸Ca、先発品名:カルタン)が使われているが、近年は新しいクラスの薬剤が複数登場し、新旧薬の世代交代も気になるところ。そこで今回は、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称JMIRI)のデータを用いて、高リン血...