三和化学 営業本部に「デジタル営業推進部」を新設 リアル+デジタルのHybrid型MRでスタイル確立へ
公開日時 2021/03/15 04:51
三和化学は3月12日、リアルとデジタルを融合させたHybrid型MRの育成を目的とした「デジタル営業推進部」を営業本部に新設すると発表した。リモートMRによる新たな営業スタイルを確立するほか、デジタルコンテンツの拡充や現場サポート体制を強化する。また営業体制について、現行の14支店体制から10支店体制に再編することも明らかにした。いずれも4月1日付。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、医療機関からの訪問自粛要請などMR活動にも大きな変革が求められている。製薬各社ともデジタルツールを活用し、医師や薬剤師への情報提供を整備するほか、MRもこれまでのリアル面談に加えて、リモート面談によるコンタクト手段の強化に努めている。三和化学もこうした外部環境の変化を踏まえて、営業本部の体制を見直した。
◎「マーケティング部」を新設 顧客ニーズや市場の分析・予測
新設する「デジタル営業推進部」では、同社が目指すHybrid型MRをサポートするためのデジタルコンテンツやデジタルツールの充実を図る方針。また「マーケティング部」を新設し、医療環境や顧客ニーズの変化、競合品市場状況などを分析・予測する機能を強化し、市場戦略・製品戦略に反映させる。なお、デジタル営業推進部長には松浦崇・営業本部営業企画部副部長兼デジタル営業推進グループ長が就任。マーケティング部長には、高野泉氏が就任する。
◎営業体制 現行14支店体制を10支店体制に再編
営業組織体制では、現行14支店体制を10支店体制に見直す。具体的には、①埼玉支店と千葉支店を統合し、埼玉・千葉支店として東京都に支店を置く、②京滋北陸支店を廃止し、北陸営業所を東海支店、京都営業所を大阪支店に統合、③神戸支店を大阪支店に統合し、大阪支店として大阪市に支店を置く、④中国支店と四国支店を統合し、中四国支店として広島市に支店を置く―というもの。効率的な営業体制を構築する。