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オミクロン株感染患者を診療した医療施設数は「第5波」ピーク時の2.06倍 受診患者数は4.22倍に急増

公開日時 2022/02/22 04:53
新型コロナウイルス感染症のオミクロン株感染患者を診療した医療施設数は21年8月の「第5波」のピーク時に比べて2.06倍、受診患者数は4.22倍となることがミクス編集部の調べで明らかになった。調査はエムスリーが独自に構築したリアルワールドデータベース「JAMDAS」(Japan Medical Data Survey:日本臨床実態調査)を用いて、コロナ傷病でカロナール(アセトアミノフェン)を処方した医療施設の件数と患者数を調べたもの。診療実績のある医療機関の1施設あたり患者数も第5波ピーク時の3.8人から7.6人に倍増していた。

ミクス編集部は、新型コロナのオミクロン株による感染者患数の急増に伴い、実地の医療機関の対応状況を調査した。オミクロン株に伴う新規感染患者数の推移は、1月1日時点の全534人が1月31日には6万1493人に達した。その後も増加傾向を示したが、2月5日の10万5671人をピークに現在は緩やかな減少に転じつつある。政府は、昨年の「第5波」で自宅療養者のケア体制が十分でなかったことなどを踏まえ、今回はコロナ病床の確保に加え、軽症の自宅療養者への医療提供体制を地域医師会などに協力を要請し、対応に努めてきた。

◎「JAMDAS」データ コロナ患者の受診医療機関、患者数それぞれ増加傾向明らかに

「JAMDAS」のデータによると、オミクロン株による感染患者は1月9日の週から急増しており、1月2日の週を起点に感染患者を診療した医療施設数は2.4倍、患者数は5.0倍に跳ね上がった。同様に1月16日の週は医療施設数が3.4倍、患者数は13.5倍。1月23日の週は医療施設が4.26倍、患者数は21.2倍。1月30日の週は医療施設が4.36倍、患者数は21.2倍と爆発的に増加していることが分かる。

一方で、今回のオミクロン株に伴う感染拡大の一つ前の「第5波」(21年6月下旬~9月、ピークは8月20日)と対比すると、患者を診た医療施設数、受診患者数ともに増加しており、オミクロン株による感染者数の急増に地域の開業医や中小病院が対応している実態が浮かび上がった。施設あたりのオミクロン株感染者数は第5波の8月1日の週、8日の週がともに2.5人、感染者数がピークを迎えた8月15日の週が3.8人、翌22日が3.6人だった。これに対し、今回のオミクロン株に伴う感染拡大では、1月9日の週の施患者数が早くも3.1人となり、この時点で第5波を超えた。さらに1月16日の週で6.2人、23日の週で7.7人、30日の週で7.6人と、コロナ患者の対応で医療機関側の負担も週単位で増加していることが分かった。

◎ワクチン接種「3回目」 医療機関での接種件数は昨年末に比べて24倍

このほか新型コロナワクチンの「3回目」の接種状況を「JAMDAS」のデータからみた。医療機関におけるワクチン接種を21年12月21日の週を起点にすると、1月22日は24倍となっていた。なお、政府は発表による1月31日時点のブースター接種率は3.6%。2月17日時点で12.7%となっている。
 
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