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元日本医学会会長の高久史麿氏が死去 MRの資格制度化に尽力 直前まで認定制度改革の議論に携わる

公開日時 2022/03/28 04:48
元日本医学会会長の高久史麿氏が3月24日死去した。91歳。高久氏は、自治医科大学学長や東京大学名誉教授を歴任するなど、数多くの要職に就き、日本の医学会をリードしてきた。また、公益財団法人MR認定センターの理事長を務めた。MRとのかかわりでは、1992年に厚生省薬務局長の私的懇談会「 21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」の委員としてMR資格化の議論に参画、これを受けて1994年には厚生省薬務局長の私的懇談会「医療におけるMRのあり方に関する検討会」の委員として資質向上に資格認定は必要と示唆する報告書を作成。1996年には現在のMR認定センターの前身となる「日本MR教育センター」を設立し、初代理事長に就任、現在に至っている。直前までMR認定制度改革の議論にも携わってきた。

3月25日に開催されたヘルスケア産業プラットフォーム主催のWebセミナーの冒頭でMR認定センターの近澤洋平事務局長は、高久史麿理事長の訃報に触れ、「ここまで四半世紀、理事長職をやっていただいた。MRに対してずっと応援をしてくれた方だ」と報告した。

なお、MR認定センターのホームページには高久史麿理事長の「ごあいさつ」が掲載されている。
ミクス編集部は高久理事長のこれまでの功績に敬意を表し、全文を掲載いたします。

「薬物治療のパートナーをめざすMR」
公益財団法人MR認定センター
理事長 髙久 史麿

近年、少子高齢化が進む中で、医療への国民の関心はますます高くなっています。かつて長期入院が必要だったり、手術でしか治せなかった疾病が、薬物治療によって克服されたりしたことからも明らかなように、医薬品は医療全体の質的向上に大きな役割を果たし、人々の健康維持に貢献してきました。

医療の場で医薬品が適正に使用されるためには、的確な診断に基づき、その患者さんにとって最適な薬剤が選択されなければなりません。そのためには医師、薬剤師などの医療関係者へ、医薬品情報が迅速かつ的確に提供されることが必要です。

また、使用された医薬品の有効性・安全性や品質に関する最新情報を迅速に収集し、解析・評価を行ない、その結果を医療関係者にフィードバックすることは、医薬品の安全確保の観点から極めて重要なことです。

このような医薬品情報の提供・収集・伝達は、医薬品を供給する製薬企業の社会的使命であり、その業務の主な担い手がMRです。

これらの業務を遂行するMRには、患者さん中心の医療が理解できる高い倫理観、医学・薬学などの広範な専門的知識と、医療関係者の信頼が得られるコミュニケーション力などが求められます。平成16年、医薬品の安全性確保を強化すべく薬事法改正に伴う新たな省令(GVPなど)が公布され、医療現場と製薬企業とを結ぶMRには、医薬品の適正使用情報の担い手として、一層の資質向上が求められています。

今後も公益財団法人MR認定センター(略称:センター)は、MR認定試験や教育研修支援事業、MRに関する調査研究や出版事業などを推進することにより、MRの資質が向上し医薬品の適正使用が図られて、国民の保健衛生向上に寄与できるよう努めていきます。

(公益財団法人MR認定センターホームぺージより)



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