Real World Voiceが照らす「意思決定の停滞やギャップ」を起点とした顧客体験の設計
公開日時 2026/04/01 00:00
トランサージュ株式会社代表取締役瀧口慎太郎本連載では、患者さんの投稿(患者ナラティブ)を起点に、ブランド戦略を「患者体験が生まれるアリーナの設計」として捉え直す試みを続けてきた。近年の製薬産業では、同一疾患領域に有望な選択肢が並び立ち、作用機序や有効性データといった製品スペックだけで差別化し切ることは、年々難しくなっている。最終回となる今回は、製品差別化の先にある競争軸を見出したい。それは、患者さんと医師の意思決定の流れを阻む「停滞やギャップという摩擦」を見つけ、その摩擦をほどき、再び流れ出す状態へ整えること。つまり『医療における顧客体験の設計』にあると考えている。第1節意思決定摩擦とは何か停滞とギャップが生む“進みにくさ”治療選択の意思決定が前に進まないシーンでは、...